琥月SSS 『a Day』

こんばんは、kazです。

今日（11/2）は琥太にぃの中の人、石田さんのお誕生日です！


ですので自己満足の琥月SSSなんかをUPしてみます！

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『a Day』




月子、と私を穏やかに呼ぶ声が私を眠りの淵から呼び戻した。
重たい瞼を抉じ開ければ、そこには待ち人の姿。

私は確かに彼の帰りを待っていたはずなのに。
彼の居ない部屋でひとり眺めるテレビ番組は、
彼の居ない部屋でひとり捲る情報誌は、
退屈を紛らわせるどころか私を夢の世界へと誘ってしまったみたい。

「こんな所で寝ていたら風邪をひく。
　無理して俺を待たなくてもいいんだぞ」

そう言いながら。
仕方がないなと顔をくしゃりと笑みに変える。
私の冷えた手を自分の手で包んでくれる。

好き
すき
大好き

この人がだいすきだって私の全てが叫んでる。

「おかえりなさい、琥太郎さん」

大好きだから、無理だってしたいの。
1分１秒でも長く私の中にあなたの全てを焼き付けておきたいの。

きっと琥太郎さんもそれを解ってる。

「ああ。ただいま、月子」

優しい、大好きな声。
琥太郎さんに呼んでもらえるだけで、私の名前が特別になる。
どんな些細な言葉だって、琥太郎さんの声だと宝物になるの。


大好きな琥太郎さんの優しい声にずっと抱かれていたい、って願わずにはいられない、
とある、なんでもない1日のお話。




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琥太にぃとつっこちゃんはこれくらいのなんでもない特別じゃない熟練夫婦っぷりがちょうどいいと信じて疑わないわたくし。
ずっとずっと、お幸せに！